拷問生活デッキの対戦動画を投稿しました。

【Magic Online】拷問生活デッキ 対戦動画 1本目 【ゆっくりPauper】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26916505

また、久々に動画を投稿するに当たり、
Pauper環境で使ってきた拷問生活デッキについて
まとめる記事を書いてみました。

拷問生活デッキ(発掘デッキ)は、
Tier1のデッキにはなっていないものの、
一部のプレイヤーによって使い続けられてきた
デッキタイプの1つです。

デッキの持つ魅力を語れば長くなりますが、
今回は主観的な話はさておき、
「長く使い続けられてきた」
ことの理由について話していきたいと思います。

1.拷問生活の汎用性
これが最重要だと考えていますが、
「手札と墓地のクリーチャーカードを入れ替える」能力の
汎用性の高さが、長く使われてきた理由であると思います。

・再利用手段として
「クリーチャー・カード1枚を死者再生として使うことができる」
と見た場合、不要なクリーチャーを捨てて、
墓地にあるパワフルなクリーチャーに入れ替えることや、
CIP、PIG、生け贄をコストとする能力持つクリーチャーを
手札に戻すことで、それらの能力を繰り返し使うことが出来ます。

・「捨てる」手段として
「クリーチャー・カード1枚を1マナで墓地に捨てられる」
と見た場合、発掘など「墓地にあることが重要」な能力を、
安定して運用することが出来ます。
また、「捨てる」をトリガーにしてマッドネスを誘発させることも出来ます。
(マッドネスの場合、捨てたカードは戦場に出るので
1枚分のアドバンテージになります)

・「捨てる」+「再利用」のあわせ技
サイクリングで発掘能力持ちを戻せば、
1マナ+サイクリングコストで繰り返し発掘が出来るほか、
サイクリング誘発型能力を繰り返し使うことが出来ます。
(宝石の手の汚染者、クローサの大牙獣など)
上記の「再利用」と「捨てる」を一つの能力で行うことで
可能になる強い動きです。

・サーチ手段として
ライブラリーのほとんどが墓地にあれば、
好きなクリーチャーを好きなタイミングで墓地に戻せます。
一枚刺しのクリーチャーを墓地からシルバーバレットするほか、
クリーチャーを利用したコンボパーツを
すべて墓地からサーチすることも不可能ではありません。

たった一つの能力でこれだけのことが出来、
大抵の場合、上記の手段の複数を同時に兼ねることができるため
非常に柔軟な動きが可能です。

拷問生活で黒マナを多く使う都合で
黒を濃くする必要はありますが、
2色目以降が何色でもそれなりのデッキになるのは
汎用性の表れだと思っています。
(2の要素のため、白黒はやや厳しいのですが……)


2.墓地肥やし、墓地利用手段の増加
イニストラードの《信仰なき物あさり》あたりからでしょうか、
墓地を肥やす手段が充実し始め、拷問生活デッキが組みやすくなりました。
(《信仰なき物あさり》については、
赤黒の拷問生活デッキが主流のタイプの一つになるほどでした)
その後、ラヴニカへの回帰ブロックでゴルガリ関連のカード追加、
テーロスブロックの《サテュロスの道探し》《神々との融和》など。

そして、タルキールブロックになり探査が再登場して、
パワーカード《グルマグのアンコウ》を自然に組み入れられる拷問生活も
かなりの恩恵を受けることができました。

このように、近年墓地を肥やす手段、墓地を利用する手段は
コモンカードにもかなり増加傾向にあり、
拷問生活デッキには追い風と言えるでしょう。

ただし、墓地利用の強力なカードが流行ると、
拷問生活デッキの天敵である墓地対策を積むデッキが増えてくるのですが……。


3.「軽い」「エンチャントである」こと
拷問生活デッキがトーナメントレベルになるに当たって
この2つの特性は大きな助けになっていると思います。

《秘密を掘り下げる者》を擁する青に引っ張られるように、
Pauper環境は高速化傾向にあります。
その中で、拷問生活は軽く1ターン目に出すことも可能で、
かつサイド後でなければ(赤単、黒単であればサイド後も)対処されにくい
エンチャントであることは大きな強みだと思います。

また青が相手の場合でも、拷問生活が一旦出てしまえば
あとは起動型能力だけで優位に立つことが出来ます。
(打ち消されても、能力を起動すればクリーチャーは戻ってくるので)
ここでも軽いエンチャントであることが活きてきます。

逆に1マナであることが災いして
《呪文づまりのスプライト》の格好の的になってしまうのは、
ご愛嬌ということで。


総括

根底にあるのは、やはり1の汎用性の高さだと思います。
新しいカードが出るたびに「拷問生活と組み合わせて面白いことが出来ないか」
と考えるのはとても楽しいです。
加えて、2や3の環境の後押しもあるため、
強さと楽しさを兼ね備えた魅力的なデッキタイプになっていると思います。

トーナメントにはあまり出られないので、
「強い」デッキの組み方という点では大したことは言えませんが、
拷問生活デッキの楽しさ少しでもが伝わり、使う人が増えてくれればと思っています。

(あんまり使用者が増えすぎると墓地対策が怖くなるわけですが……笑)

コメント

そんちょう
2015年8月12日22:39

拷問生活は楽しいですよね(誤解を招くw)。

マッドネス持ちのブラウズディガーの亜種は逆に手札が増えますし、ゴルガリの茶鱗でちまちまライフゲインしたり・・・悠長ですね。

たなべ いちろう
2015年8月13日7:38

>そんちょうさん
楽しいです。(誤解を招く)

動画を見ていただけると分かるかもしれないですが、
茶鱗はビートダウンやバーンが多い今の環境にあっていると思います。
墓を掻き回す者は現状少し悠長だと思いますが、
コントロール相手にアドが足りないと感じたら
1枚入れてあげると活躍しそうな気がします。

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