Twitterで募集した、Pauperの密かに強い(と思われる)カードのまとめです。
ツイートについてはこちらのTogetterまとめを参照いただければと。

http://togetter.com/li/1060486

DNでは自身の評価も交えて書いていこうかと思います。
評価のつけられないカードについては記載できていないので
補足等いただければ大変嬉しいです。

前編として白・青・黒の3色について紹介していきます。

■白
《グリフィンの乗り手》
グリフィンがいると4/4飛行。Pauperに存在するグリフィンのほとんどは3マナ以上で、
ウィニーデッキを組むのは難しいですが《ヴェリズ・ヴェルの翼》ですべてのクリーチャータイプを得れば
7/7飛行として攻撃することもできます。
《ルーン刻みの鍾乳石》などの継続的な強化手段も併せて、多相デッキの可能性を感じさせてくれます。

《ギルドパクトの守護者》
Pauperではそこそこ使われているクリーチャーですが、
環境の高速化や布告除去の隆盛で使用率が下がっていました。
多色も出来る環境になったとはいえ除去は単色のカードがメインで、
全体除去も含めた除去への耐性は健在です。
無色の装備品や《アルマジロの外套》などの多色オーラと併用することで
現環境でパワー負けしないフィニッシャーを作ることができます。

《連合儀仗兵》
《軍旗の旗手》と同じく呪文や能力への避雷針となる旗手能力持ちクリーチャー。
《軍旗の旗手》から2マナ重くなりましたがその分サイズがあり、
ストンピィや呪禁オーラなどの除去の薄いデッキ以外にも、
《稲妻》《見栄え損ない》《苦悶のねじれ》などの3点以下の除去しか持たないデッキを
封殺することができます。
重くはなりましたが、影響する範囲が広くなりブロッカーとしての性能も上がるため、
十分活躍の余地があると思います。

《磁気の軍団兵》
白の3マナ、もしくは2マナ+2ライフの3/1先制攻撃。
《大霊堂のスカージ》と同じく白以外の色で使えるクリーチャーで、
高いパワーと相性の良い《骨断ちの矛槍》や《怨恨》などと
自由に組み合わせられるため、飛行ブロッカーが多い環境になれば
《大霊堂のスカージ》と同等かそれ以上の活躍をする可能性があります。
アーティファクトであることを生かせるデッキと相性が良いのも同様。

《リスティックの円》
1マナで防がれてしまう代わりにどんな発生源も軽減するエンチャント。
ウルザトロンの大量マナを利用すればマナの量で負けることはないので
防御をこの1枚に任せることができます。
ライフ回復ではなく0に軽減するため《エイトグ》や《ニヴィックスのサイクロプス》
などの大ダメージや《アルマジロの外套》や絆魂による回復も防ぐことができます。
唱えるときの白ダブルシンボルをクリアできれば防御手段としては有効なカードだと思います。


■青
《論理の結び目》
探査付きカウンター。
X部分を探査で唱えれば支払うマナコストは《対抗呪文》と同等のため、
5枚目の《対抗呪文》として利用できる可能性があります。
現在は2マナカウンターとして《剥奪》がよく使われていますが、
条件が合えば土地を戻す必要がないので住み分け出来る可能性があります。

《撤回のらせん》《消し去りの才覚》
クリーチャーにパーマネントをバウンスするタップ能力を付与するインスタント。そのまま使用してもクリーチャーのタップが必要な《分散》ですが、特定の条件でクリーチャーをアンタップ出来るカードとの組み合わせでコンボを形成します。
例1:
《ミラディン人のスパイ》+0マナアーティファクトで無限に出し入れできる。
《チス=ゴリアの歯》の出し入れで無限パワー。
例2:
《イラクサの歩哨》に《消し去りの才覚》を使えばマナの続く限りエルフを出し入れし続けられる。《リス=アラナの狩りの達人》《樺の知識のレインジャー》がいればそのまま無限マナ、無限トークン。
スパイコンボについては一部で知られていましたが、エルフとの相性の良さも要注目です。

《打破》
エンチャント系、布告系を除いた除去と、オーラやインスタントによる強化を範囲内とする確定カウンター。
さらにキャントリップもついてくるので相手によっては効果的だと思います。
Pauperではクリーチャーを対象に取る呪文を使わないデッキのほうが珍しいので、
使いどころを見極めればキャントリップ付きの《否認》として使えるかもしれません。

《知恵比べ》
打破とは逆にプレイヤーへの呪文を打ち消すインスタント。
《強迫》等の手札破壊や布告除去に有効です。
《使徒の祝福》や呪禁で防ぐことのできない範囲をカバーしてくれるので、
ウィーゼロックスや呪禁オーラでの採用が考えられます。

■黒
《最後の儀式》
相手の手札を見たうえで土地以外を捨てさせるソーサリー。
複数枚を捨てさせられますが、そのためにはこちらも複数枚捨てる必要があります。
基本的にはアドバンテージを失うカードですが、
捨てることが利点になるデッキでの採用が考えられます。
・マッドネス
《日を浴びるルートワラ》を展開しつつ相手の除去を落とす。
《墓を掻き回すもの》と同時に唱えて捨てた分のカードを回収。
・リアニメイト
釣り上げるクリーチャーと《ドラゴンの息》を落としつつ、
相手の打ち消しを落とす。
最大の効果を上げるために《暗黒の儀式》から1ターン目にプレイするのもよいかもしれません。

《死に際の喘ぎ》
探査付きの除去。「緑のクリーチャー以外」という珍しい範囲が特徴。
Pauperにおいても緑はクリーチャーが強力な色なので、
メタを読んだ採用が必要になりますが、
黒の除去としては1マナで唱えられる可能性があること、《グルマグのアンコウ》に通用する点が貴重です。
インスタントであることも相まって相手の隙をつきやすいので、
《アンコウ》の除去耐性を頼みにしている相手にサイドインすると効果的です。

《闇の扇動》
黒以外のクリーチャー限定の3点火力とドレイン。
さらに墓地の黒のカード3枚を追放することで唱えることもできます。
重く、基本的にはピッチコストで唱えること前提になりますが
効率は《稲妻のらせん》並みでフルタップ状態でも唱えられることから
《死に際の喘ぎ》と同じく隙をつきやすいカードになります。
《アンコウ》の探査を視野に入れた、除去を多めにとったデッキでの採用が考えられます。

《屍肉喰らい》
1マナ1/1でマナなしでクリーチャーを生け贄にできるクリーチャー。
ブロッカーとして使用できないのがネックですが、
サイズアップもあるので見た目以上に除去に強く、しかるべきデッキではかなりのサイズに育ちます。
トランプルを付与しつつ生け贄用のトークンを供給する《鉄の樹の拳》などと相性がよいです。
また、生け贄に捧げられる能力によって《催眠の悪鬼》を恒久的な手札破壊にしたり、
自身や他のクリーチャーを追放除去から守る(あくまで墓地に置くだけですが)役目も出来ます。

《病に倒れたルサルカ》
《屍肉喰らい》と同じく1マナでクリーチャーを生け贄にできるクリーチャー。
こちらは1マナかかる代わりにマイナス修正を撒くことができます。
トークン戦術や生け贄前提のクリーチャーを使うデッキであれば充分にアドバンテージをとることができ、
またワンサイズ大きいクリーチャーもマイナス修正で撃破しやすくなる等、
戦闘も有利に進めることができます。
特に青単フェアリーには《呪文づまりのスプライト》の打ち消しをけん制できるので特に有効です。

《村八分》
クリーチャー限定の1マナ手札破壊カード。
Pauperには戦場に出た時に何らかの効果をもたらすクリーチャーが非常に多く、
戦場に出た時点でアドバンテージをとられてしまうケースが多くあります。
(《熟考漂い》《スレイベンの検査官》等)
《村八分》で手札から捨てさせることでそれらのクリーチャーを機能停止させたうえで、
相手の手札を見ることができるのはかなり強力です。
充分に機能させるためには早いターンで引く必要がありますが、
序盤における影響力は大きいと思われます。

《ディミーア家の護衛》
4マナ2/3畏怖・再生。もしくは4マナのカードをサーチ。
変成能力を買われてペスト等での採用実績もあります。
複数枚入れたくないけれど特定の状況で効果的なカードをシルバーバレットすることが可能なので
ある程度黒マナの出るデッキであればサーチカードとして利用できます。
クリーチャーとしても攻守のバランスがよく
マナのかからず他のクリーチャーを生け贄に捧げられるため、
そちらのサポートとしても採用が考えられます。

コメント

そんちょう
2016年12月18日22:58

リスティックの円と死に際の喘ぎは盲点だった。
円はトロンに入れるとなるとダブルシンボルが辛そうだ。

ノート
2016年12月19日10:18

以前見かけた青白トロンが円を使ってましたね。
凄まじい防御力ですが、横に並ぶと異常にマナと時間を縛られるので単純にMOに適当してない珍しいカード。

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