Twitterで募集した、Pauperの密かに強い(と思われる)カードのまとめです。
ツイートについてはこちらのTogetterまとめを参照いただければと。
http://togetter.com/li/1060486
だいぶ間が空いてしまいましたが後編です。
今回は赤・緑・アーティファクト・多色について見ていきます。
■赤
《血の歌》
墓地を肥やした上で全体パワーを強化。クリーチャーがある程度いる必要がありますが、両方のメリットを受けられるデッキならば破格のパフォーマンスだと思います。
《敏捷なマングース》を使ったスレッショルドデッキなどが考えられます。
《眩惑の凝視》
飛行を持つクリーチャーに1マナ1点の効率で射撃するオーラ。
つける瞬間を狙われなければアドバンテージの回収は容易で、以降もタフネスの低い飛行クリーチャーを牽制し続けることができます。
オーラなので呪禁、英雄的デッキ等との相性も良いです。
「つけられたクリーチャーがダメージを与える」方式なので、接死や絆魂との相性も良いです。
《狩人スリヴァー》
挑発を与えるスリヴァー。白緑のスリヴァーデッキでは難しい、システムクリーチャーの除去を行うことが出来ます。
《横這いスリヴァー》《板金スリヴァー》などのお陰でスリヴァーデッキは戦闘に強く、それを活かす形になります。
赤のスリヴァーはサイズ修正に劣る代わりに面白い能力を持っています。
《大地割り》
互いにパーマネントを1つ生け贄に捧げるソーサリー。《彩色の星》《テラリオン》等の軽く、墓地に置かれることがメリットになるパーマネントを使うことで自分は被害を受けずに使うことができる。相手が土地だけを出している間ならば最速の土地破壊として利用することも出来ます。強力ですが、相手が《彩色の星》を使うトロンや同型の場合は効果が薄い点は対策が必要になります。
《風切るイグアナール》
クリーチャーが墓地に置かれるたびにダメージを飛ばすクリーチャー。
タフネス1と脆いですがパワーは3と高く、相手のクリーチャーを除去しつつ攻撃を通すことでダメージを稼ぐが出来ます。《モグの略奪者》と合わせてゴブリンデッキでの止めとしても採用が考えられます。
《かまどの魔除け》
1マナのインスタント。アーティファクト・クリーチャー除去、攻撃クリーチャーの強化、小型クリーチャーに回避能力を与える3つのモードを選択可能。
基本的には除去としてサイドボードでの採用になります。他にも《エイトグ》《窯の悪鬼》などの攻撃を通す、横に並んだクリーチャーの打点を高める利用法があるため状況に対応しやすいです。
■緑
《夜の力》
全てのクリーチャーに+1/+1、あるいはすべてのゾンビに+3/+3の修整。
《宝石の手の汚染者》《腐敗を導く者》など、ゾンビを横に並べることがメリットになるカードが多いため噛み合っています。ただし、このカードも含めかなりのマナがかかるため一工夫が必要そうです。
《ロフェロスの贈り物》
1マナでエンチャントを複数戻せる可能性があるカード。
印章サイクルなどの使い切りのエンチャントや《神々との融和》などで墓地に置いたエンチャントを戻すなど、しかるべきデッキでは大きなアドバンテージを得られます。
《豊かな成長》などで手札の枚数を確保することも重要です。
《狩りの興奮》
1マナで+1/+2修整を2回、もしくは2マナで+2/+4修整をすることが出来ます。
柔軟性が高く、クリーチャーを守ることに使えばアドバンテージを得られます。
《農芸師ギルドの魔道士》
友好色の能力を持った1/1のサイクル。赤の能力が強力で、クリーチャーにもプレイヤーにも飛ばせる1点火力はフェアリー等を牽制できます。
赤の薄いデッキでも1マナでクリーチャーとして出しておけるので、隙が少ないことも利点です。
《スカイシュラウドの切断獣》
4マナ2/2、もしくは相手に5ライフを与えて0マナ2/2。
マナコストを参照する現出と相性が良く《不憫なグリフ》なら最速で2ターン目にプレイ出来ます。
パワーと色のある0マナクリーチャーはPauperではこれだけなので、クリーチャーを並べることに意味のあるカードとの組み合わせが考えられます。
《ブリキ通りの悪党》
2マナ2/1と攻撃向きの性能に加えて、緑マナを支払えばアーティファクトも破壊できるクリーチャー。
クリーチャーの能力でのアーティファクト破壊としては《鋳鉄かじり》に次ぐスピードで、こちらはしっかりと戦場に残るのが大きいです。
現在のPauperではアーティファクトを利用するデッキは非常に多く、アーティファクト・土地を破壊すればマナ基盤への攻撃も出来ます。対象が見つからない場合でもクリーチャーとしての仕事はできるため無駄がありません。
タイプがゴブリンなので《モグの略奪者》《ゴブリンの女看守》との組み合わせは強力です。
《ブラストダーム》
5/5被覆は強力で、除去の溢れるPauper環境では布告以外にほぼ落とせる除去がありません。
除去耐性が高い、5/5、回避能力はない、ということで《グルマグのアンコウ》との比較ができますが、こちらは最大で3回までしか攻撃できない、4マナと若干コストが高い代わりに墓地肥やしが不要でアンコウの苦手とする青のバウンス、白の除去にも耐性があります。
ブロックされると大幅に打点が落ちるので、ボードクリアをして極力ブロックされないようにすることが重要です。
《桜族の長老》
《不屈の自然》内蔵クリーチャー。戦場に直接出すのでマナを素早く伸ばすことが出来ます。《ムラーサの胎動》や《無惨な収穫》などを利用するミッドレンジ系のデッキではマナ加速として有用だと思います。
《ヤヴィマヤの古老》
墓地に置かれた時に土地を2枚サーチ。生け贄に捧げて1ドローの能力もあるので計2枚分のカードが増えることになります。
《カラスの罪》などを利用した回顧デッキなら、手札に入る土地を有効活用できます。
《クローサの大牙獣》
《ヤヴィマヤ古老》と同様、ドローと土地サーチを同時に行えるカード。
6/5クリーチャーがオマケになる高性能のサイクリング能力持ち。
打ち消しに強いですが、サイクリングだと戦場に直接影響は与えないので即応性に欠けます。
ゆっくりとアドバンテージを稼ぎマナを伸ばしていけるデッキであればかなり強いと思います。
《激情の共感者》でサーチ出来るのは地味ですが大きな利点。
《活力の魔除け》
1/1トークンの生成、+1/+1修整にトランプル、ビーストの再生の3つのモードを選択可能な1マナインスタント。
それぞれのモードでコストパフォーマンスは悪くなく、トークンが出せるので腐る場面は少ないです。
特に呪禁オーラとの相性が抜群で、布告除去を第一のモードで回避、《天上の鎧》で強化したクリーチャーに第二のモードでトランプル付与、《ぬめるボーグル》が相打ちになりそうな時に第三のモードで再生する等、各場面で役立ってくれます。
■アーティファクト
《叫び角笛》
ライブラリーを2枚ずつ、3回削れるアーティファクト。1マナで6枚の効率はなかなかですが、色を問わない、墓地を肥やす手段として見ると破格です。
1枚分のカードアドバンテージを失うのは欠点ですが緑、青などの墓地を肥やす手段が豊富な色に頼らずとも墓地肥やしが出来るため、デッキ構築の幅が広がると思います。
■多色
《魂の操作》
《死者再生》と《本質の散乱》がセットになったカード。両方のモードを同時に選べるためカードアドバンテージを得ることができます。
《除外》が黒くなった代わりに墓地からの回収になったと見ることもでき、青黒アンコウでは墓地を肥やしつつ、貴重なクロックを回収出来るため特に優秀だと思います。
また《熟考漂い》は自分から墓地に置くことが出来るため、通常の青黒コントロールでもアドバンテージ源として利用可能です。
《妨げる光》
キャントリップと条件のついたカウンター。
自分とコントロールするパーマネントが範囲のため防御的ですが《打破》と異なり手札破壊や布告にも効果があるので積みやすいです。
相手の妨害には使えないので、除去や他のカウンターを用意する必要があります。プレイヤーやクリーチャー以外にも有効な《使徒の祝福》のような使い味になるでしょうか。青白の出る、構えるデッキではこちらを選ぶのも良いかもしれません。
《幻霊》サイクル
多色の呪文を唱えると墓地から回収できるクリーチャーのサイクル。
手札の枚数を稼ぐことが出来るため、能動的に捨てる効果と組み合わせて専用のデッキで運用すると強力です。
《野生の雑種犬》が呪文を唱えるごとにパンプアップしたり、《拷問生活》で墓地の多色クリーチャーと交換して唱えてまた回収したりと、様々なシナジーが考えられます。
《エーテル宣誓会の盾魔道士》
瞬速つきの2/2クリーチャー。戦場に出たターンは自身を含めてダメージを受けないため、全体火力への防御やブロック時に特に効果を発揮します。
アーティファクト・クリーチャーを多用するサイボーグ等の白系デッキで活躍が期待できます。
《コーの空漁師》《きらめく鷹》などで戻せば再利用も出来ます。
《暴力的な突発》
続唱つきの全体強化。続唱で2マナ以下の呪文を唱えられるので、+1マナで強化が付いてくると考えるとコストパフォーマンスは悪くありません。
赤緑という色的にもクリーチャーを追加で唱えるのが有効で、何が出るかは分からないものの、速攻クリーチャーならば強化の恩恵も受けつつ展開することが出来ます。
《クァーサルの群れ魔道士》
2マナ2/2賛美に加えてエンチャント、アーティファクト破壊も出来る高性能クリーチャー。
単体でもパワー3で攻撃出来るうえに除去に狙われたとしても1マナあれば置物を道連れに出来ます。
アーティファクト、エンチャントを使用するデッキがかなり増えているので、メインから採用できるこのカードを見る機会も増えるかもしれません。
《朽ちゆくヒル》
自分のライフを犠牲に4/4になれるクリーチャー。緑黒の組み合わせでは貴重な、軽マナ域で頼もしいサイズになるクリーチャーです。
黒のゾンビなので《夜の犠牲》が効かない、《稲妻》なら2ライフでかわせる等除去耐性もなかなかですが《グルマグのアンコウ》と同じく回避能力がないのがネックになります。
オーラなどで補強していきたいところです。
《カミソリひれのハンター》
1点のダメージを飛ばすカードとしては高パフォーマンス。《投火師》のように自身にダメージを入れたりしないので気軽に使っていけます。
タフネス1が不安ではありますが、除去の薄いフェアリー相手には制圧と本体へのダメージを両立できる性能で使いやすいと思われます。
クリーチャータイプがゴブリンのため《ゴブリンの女看守》からサーチしたりと部族シナジーを活かせる可能性もあります。
《水銀の短剣》
タップでプレイヤーに1点+1ドローの能力を付与するオーラ。
アンタップの能力を持つクリーチャーと組み合わせれば高いダメージと大量のドローを出来る可能性があります。
《現実からの遊離》+《旅するサテュロス》コンボに組み込んで無限ダメージ+ドローを狙うもよし、《熱錬金術士》につけて継続的なアドバンテージをとるもよし、と重さに見合ったリターンが期待出来るカードです。
《返済代理人》
2マナ2/2瞬速に、自分のクリーチャーを戻せる能力付き。PauperにはEtBのカードが多く、青白であれば《熟考漂い》《海門の神官》《スレイベンの検査官》などが使いまわせるので強力です。
突然現れてブロッカーになったり、除去回避をした後もクリーチャーとして場に残れるので多芸です。
デッキ全体を自己バウンスやブリンクで固めて、《コーの空漁師》などで戻してさらに使い回すのもあり。
《器用な決闘者》
青白ウィニークリーチャーその2。
先制攻撃と被覆を持つパワー2。呪文での強化は出来ませんが生存性能がウリです。
1/3がいると止まってしまうのは難点ですが、逆に小型クリーチャーやパワー偏重のクリーチャーの攻勢を除去の心配なく止めることが出来るので、防御面での安定感があります。
《エスパーの嵐刃》
青白ウィニークリーチャーその3
多色のパーマネントをコントロールしていると3/2飛行に。
アーティファクト・クリーチャーであることはメリットにもデメリットにもなりますが、《きらめく鷹》や金属術などでメリットとして活用していきたいところです。
《器用な決闘者》が防御的な性能なのに対して、こちらは攻撃に適した性能と言えるでしょうか。
《神格の鋼》
青白ウィニー専用の強化オーラ。
+2/+2修整に加えて絆魂とアンブロッカブルを与えます。
ダメージレースを大幅に有利にしてくれるカードで、しかるべきデッキではフィニッシャーを作ることができるでしょう。
このオーラはサイクルになっていて、1~3マナのものは特に強力なものが揃っています。
色の組み合わせで独自性も出るサイクルなので、
主軸に添えたデッキを組んでみると楽しいです。
思ったより多くのカードが集まりましたが、寄稿いただいた皆さんと
Togetterまとめをしてくれた探査おじさんに改めてお礼をさせていただきます。
ありがとうございました!
来年もよいPauperライフを。
ツイートについてはこちらのTogetterまとめを参照いただければと。
http://togetter.com/li/1060486
だいぶ間が空いてしまいましたが後編です。
今回は赤・緑・アーティファクト・多色について見ていきます。
■赤
《血の歌》
墓地を肥やした上で全体パワーを強化。クリーチャーがある程度いる必要がありますが、両方のメリットを受けられるデッキならば破格のパフォーマンスだと思います。
《敏捷なマングース》を使ったスレッショルドデッキなどが考えられます。
《眩惑の凝視》
飛行を持つクリーチャーに1マナ1点の効率で射撃するオーラ。
つける瞬間を狙われなければアドバンテージの回収は容易で、以降もタフネスの低い飛行クリーチャーを牽制し続けることができます。
オーラなので呪禁、英雄的デッキ等との相性も良いです。
「つけられたクリーチャーがダメージを与える」方式なので、接死や絆魂との相性も良いです。
《狩人スリヴァー》
挑発を与えるスリヴァー。白緑のスリヴァーデッキでは難しい、システムクリーチャーの除去を行うことが出来ます。
《横這いスリヴァー》《板金スリヴァー》などのお陰でスリヴァーデッキは戦闘に強く、それを活かす形になります。
赤のスリヴァーはサイズ修正に劣る代わりに面白い能力を持っています。
《大地割り》
互いにパーマネントを1つ生け贄に捧げるソーサリー。《彩色の星》《テラリオン》等の軽く、墓地に置かれることがメリットになるパーマネントを使うことで自分は被害を受けずに使うことができる。相手が土地だけを出している間ならば最速の土地破壊として利用することも出来ます。強力ですが、相手が《彩色の星》を使うトロンや同型の場合は効果が薄い点は対策が必要になります。
《風切るイグアナール》
クリーチャーが墓地に置かれるたびにダメージを飛ばすクリーチャー。
タフネス1と脆いですがパワーは3と高く、相手のクリーチャーを除去しつつ攻撃を通すことでダメージを稼ぐが出来ます。《モグの略奪者》と合わせてゴブリンデッキでの止めとしても採用が考えられます。
《かまどの魔除け》
1マナのインスタント。アーティファクト・クリーチャー除去、攻撃クリーチャーの強化、小型クリーチャーに回避能力を与える3つのモードを選択可能。
基本的には除去としてサイドボードでの採用になります。他にも《エイトグ》《窯の悪鬼》などの攻撃を通す、横に並んだクリーチャーの打点を高める利用法があるため状況に対応しやすいです。
■緑
《夜の力》
全てのクリーチャーに+1/+1、あるいはすべてのゾンビに+3/+3の修整。
《宝石の手の汚染者》《腐敗を導く者》など、ゾンビを横に並べることがメリットになるカードが多いため噛み合っています。ただし、このカードも含めかなりのマナがかかるため一工夫が必要そうです。
《ロフェロスの贈り物》
1マナでエンチャントを複数戻せる可能性があるカード。
印章サイクルなどの使い切りのエンチャントや《神々との融和》などで墓地に置いたエンチャントを戻すなど、しかるべきデッキでは大きなアドバンテージを得られます。
《豊かな成長》などで手札の枚数を確保することも重要です。
《狩りの興奮》
1マナで+1/+2修整を2回、もしくは2マナで+2/+4修整をすることが出来ます。
柔軟性が高く、クリーチャーを守ることに使えばアドバンテージを得られます。
《農芸師ギルドの魔道士》
友好色の能力を持った1/1のサイクル。赤の能力が強力で、クリーチャーにもプレイヤーにも飛ばせる1点火力はフェアリー等を牽制できます。
赤の薄いデッキでも1マナでクリーチャーとして出しておけるので、隙が少ないことも利点です。
《スカイシュラウドの切断獣》
4マナ2/2、もしくは相手に5ライフを与えて0マナ2/2。
マナコストを参照する現出と相性が良く《不憫なグリフ》なら最速で2ターン目にプレイ出来ます。
パワーと色のある0マナクリーチャーはPauperではこれだけなので、クリーチャーを並べることに意味のあるカードとの組み合わせが考えられます。
《ブリキ通りの悪党》
2マナ2/1と攻撃向きの性能に加えて、緑マナを支払えばアーティファクトも破壊できるクリーチャー。
クリーチャーの能力でのアーティファクト破壊としては《鋳鉄かじり》に次ぐスピードで、こちらはしっかりと戦場に残るのが大きいです。
現在のPauperではアーティファクトを利用するデッキは非常に多く、アーティファクト・土地を破壊すればマナ基盤への攻撃も出来ます。対象が見つからない場合でもクリーチャーとしての仕事はできるため無駄がありません。
タイプがゴブリンなので《モグの略奪者》《ゴブリンの女看守》との組み合わせは強力です。
《ブラストダーム》
5/5被覆は強力で、除去の溢れるPauper環境では布告以外にほぼ落とせる除去がありません。
除去耐性が高い、5/5、回避能力はない、ということで《グルマグのアンコウ》との比較ができますが、こちらは最大で3回までしか攻撃できない、4マナと若干コストが高い代わりに墓地肥やしが不要でアンコウの苦手とする青のバウンス、白の除去にも耐性があります。
ブロックされると大幅に打点が落ちるので、ボードクリアをして極力ブロックされないようにすることが重要です。
《桜族の長老》
《不屈の自然》内蔵クリーチャー。戦場に直接出すのでマナを素早く伸ばすことが出来ます。《ムラーサの胎動》や《無惨な収穫》などを利用するミッドレンジ系のデッキではマナ加速として有用だと思います。
《ヤヴィマヤの古老》
墓地に置かれた時に土地を2枚サーチ。生け贄に捧げて1ドローの能力もあるので計2枚分のカードが増えることになります。
《カラスの罪》などを利用した回顧デッキなら、手札に入る土地を有効活用できます。
《クローサの大牙獣》
《ヤヴィマヤ古老》と同様、ドローと土地サーチを同時に行えるカード。
6/5クリーチャーがオマケになる高性能のサイクリング能力持ち。
打ち消しに強いですが、サイクリングだと戦場に直接影響は与えないので即応性に欠けます。
ゆっくりとアドバンテージを稼ぎマナを伸ばしていけるデッキであればかなり強いと思います。
《激情の共感者》でサーチ出来るのは地味ですが大きな利点。
《活力の魔除け》
1/1トークンの生成、+1/+1修整にトランプル、ビーストの再生の3つのモードを選択可能な1マナインスタント。
それぞれのモードでコストパフォーマンスは悪くなく、トークンが出せるので腐る場面は少ないです。
特に呪禁オーラとの相性が抜群で、布告除去を第一のモードで回避、《天上の鎧》で強化したクリーチャーに第二のモードでトランプル付与、《ぬめるボーグル》が相打ちになりそうな時に第三のモードで再生する等、各場面で役立ってくれます。
■アーティファクト
《叫び角笛》
ライブラリーを2枚ずつ、3回削れるアーティファクト。1マナで6枚の効率はなかなかですが、色を問わない、墓地を肥やす手段として見ると破格です。
1枚分のカードアドバンテージを失うのは欠点ですが緑、青などの墓地を肥やす手段が豊富な色に頼らずとも墓地肥やしが出来るため、デッキ構築の幅が広がると思います。
■多色
《魂の操作》
《死者再生》と《本質の散乱》がセットになったカード。両方のモードを同時に選べるためカードアドバンテージを得ることができます。
《除外》が黒くなった代わりに墓地からの回収になったと見ることもでき、青黒アンコウでは墓地を肥やしつつ、貴重なクロックを回収出来るため特に優秀だと思います。
また《熟考漂い》は自分から墓地に置くことが出来るため、通常の青黒コントロールでもアドバンテージ源として利用可能です。
《妨げる光》
キャントリップと条件のついたカウンター。
自分とコントロールするパーマネントが範囲のため防御的ですが《打破》と異なり手札破壊や布告にも効果があるので積みやすいです。
相手の妨害には使えないので、除去や他のカウンターを用意する必要があります。プレイヤーやクリーチャー以外にも有効な《使徒の祝福》のような使い味になるでしょうか。青白の出る、構えるデッキではこちらを選ぶのも良いかもしれません。
《幻霊》サイクル
多色の呪文を唱えると墓地から回収できるクリーチャーのサイクル。
手札の枚数を稼ぐことが出来るため、能動的に捨てる効果と組み合わせて専用のデッキで運用すると強力です。
《野生の雑種犬》が呪文を唱えるごとにパンプアップしたり、《拷問生活》で墓地の多色クリーチャーと交換して唱えてまた回収したりと、様々なシナジーが考えられます。
《エーテル宣誓会の盾魔道士》
瞬速つきの2/2クリーチャー。戦場に出たターンは自身を含めてダメージを受けないため、全体火力への防御やブロック時に特に効果を発揮します。
アーティファクト・クリーチャーを多用するサイボーグ等の白系デッキで活躍が期待できます。
《コーの空漁師》《きらめく鷹》などで戻せば再利用も出来ます。
《暴力的な突発》
続唱つきの全体強化。続唱で2マナ以下の呪文を唱えられるので、+1マナで強化が付いてくると考えるとコストパフォーマンスは悪くありません。
赤緑という色的にもクリーチャーを追加で唱えるのが有効で、何が出るかは分からないものの、速攻クリーチャーならば強化の恩恵も受けつつ展開することが出来ます。
《クァーサルの群れ魔道士》
2マナ2/2賛美に加えてエンチャント、アーティファクト破壊も出来る高性能クリーチャー。
単体でもパワー3で攻撃出来るうえに除去に狙われたとしても1マナあれば置物を道連れに出来ます。
アーティファクト、エンチャントを使用するデッキがかなり増えているので、メインから採用できるこのカードを見る機会も増えるかもしれません。
《朽ちゆくヒル》
自分のライフを犠牲に4/4になれるクリーチャー。緑黒の組み合わせでは貴重な、軽マナ域で頼もしいサイズになるクリーチャーです。
黒のゾンビなので《夜の犠牲》が効かない、《稲妻》なら2ライフでかわせる等除去耐性もなかなかですが《グルマグのアンコウ》と同じく回避能力がないのがネックになります。
オーラなどで補強していきたいところです。
《カミソリひれのハンター》
1点のダメージを飛ばすカードとしては高パフォーマンス。《投火師》のように自身にダメージを入れたりしないので気軽に使っていけます。
タフネス1が不安ではありますが、除去の薄いフェアリー相手には制圧と本体へのダメージを両立できる性能で使いやすいと思われます。
クリーチャータイプがゴブリンのため《ゴブリンの女看守》からサーチしたりと部族シナジーを活かせる可能性もあります。
《水銀の短剣》
タップでプレイヤーに1点+1ドローの能力を付与するオーラ。
アンタップの能力を持つクリーチャーと組み合わせれば高いダメージと大量のドローを出来る可能性があります。
《現実からの遊離》+《旅するサテュロス》コンボに組み込んで無限ダメージ+ドローを狙うもよし、《熱錬金術士》につけて継続的なアドバンテージをとるもよし、と重さに見合ったリターンが期待出来るカードです。
《返済代理人》
2マナ2/2瞬速に、自分のクリーチャーを戻せる能力付き。PauperにはEtBのカードが多く、青白であれば《熟考漂い》《海門の神官》《スレイベンの検査官》などが使いまわせるので強力です。
突然現れてブロッカーになったり、除去回避をした後もクリーチャーとして場に残れるので多芸です。
デッキ全体を自己バウンスやブリンクで固めて、《コーの空漁師》などで戻してさらに使い回すのもあり。
《器用な決闘者》
青白ウィニークリーチャーその2。
先制攻撃と被覆を持つパワー2。呪文での強化は出来ませんが生存性能がウリです。
1/3がいると止まってしまうのは難点ですが、逆に小型クリーチャーやパワー偏重のクリーチャーの攻勢を除去の心配なく止めることが出来るので、防御面での安定感があります。
《エスパーの嵐刃》
青白ウィニークリーチャーその3
多色のパーマネントをコントロールしていると3/2飛行に。
アーティファクト・クリーチャーであることはメリットにもデメリットにもなりますが、《きらめく鷹》や金属術などでメリットとして活用していきたいところです。
《器用な決闘者》が防御的な性能なのに対して、こちらは攻撃に適した性能と言えるでしょうか。
《神格の鋼》
青白ウィニー専用の強化オーラ。
+2/+2修整に加えて絆魂とアンブロッカブルを与えます。
ダメージレースを大幅に有利にしてくれるカードで、しかるべきデッキではフィニッシャーを作ることができるでしょう。
このオーラはサイクルになっていて、1~3マナのものは特に強力なものが揃っています。
色の組み合わせで独自性も出るサイクルなので、
主軸に添えたデッキを組んでみると楽しいです。
思ったより多くのカードが集まりましたが、寄稿いただいた皆さんと
Togetterまとめをしてくれた探査おじさんに改めてお礼をさせていただきます。
ありがとうございました!
来年もよいPauperライフを。
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